はじめに

訪問業務や配達、営業活動など、
さまざまな事業において自転車を利用するケースが増えています。

手軽で便利な移動手段である一方、
事故が発生した場合のリスクについては十分に認識されていないことも少なくありません。

特に注意すべきなのが、保険の補償範囲に関する誤解です。


自転車事故でも高額賠償の可能性

自転車事故は軽く見られがちですが、

・歩行者との接触
・高齢者への衝突
・転倒による重大なケガ

などにより、

👉 数百万円〜数千万円規模の損害賠償

が発生する可能性があります。

事業として使用している場合、その影響は個人だけでなく、
会社の経営にも大きく関わります。


よくある誤解①

「個人賠償責任保険に入っているから安心」

従業員が個人で個人賠償責任保険に加入していることで、
安心しているケースも多く見受けられます。

しかし、この認識には注意が必要です。


よくある誤解②

「自転車保険に入っているから安心」

近年は自転車保険への加入も広がっていますが、

👉 多くの自転車保険も“日常生活での利用”を前提としている

点に注意が必要です。


個人賠償責任保険・自転車保険の補償範囲

これらの保険は共通して

👉 日常生活に起因する事故が対象

となっているケースが一般的です。


通勤・退勤時の事故はどうなるのか

通勤・退勤時の自転車事故については

👉 補償対象となる可能性が高いとされています。

また、

👉 日常的な範囲での寄り道(買い物など)も含めて、補償されるケースが一般的です。


業務中の移動は対象外となる可能性が高い

ここが最も重要なポイントです。

訪問や配達、営業活動など

👉 業務としての移動中の事故は、個人賠償責任保険や自転車保険ではカバーされない可能性が高い

とされています

警視庁 自転車保険備える保険等の加入義務


会社に及ぶリスク

業務中に事故が発生した場合

・従業員本人の責任
・会社の使用者責任

👉 両方が問われる可能性があります


そして

・個人の保険 → 対象外
・会社としての備え → 未整備

という状況では

👉 会社が損害賠償を直接負担するリスク


自転車利用が多い業種の例

・訪問サービス(介護・看護・保育など)
・デリバリー・配達業
・営業職
・メンテナンス・巡回業務

👉 幅広い業種で共通するリスクです


重要な視点

👉
「自転車保険に入っているから安心」ではなく、
“どの場面で補償されるのか”を正しく理解することが重要です。


👉
通勤中の事故は補償されるケースがある一方で、
業務としての移動は対象外となる可能性がある

という点が大きな違いです。


まとめ

事業で自転車を使用する場合、

👉 業務中の事故が補償の対象となっているかどうか

を正しく把握しておくことが重要です

👉
「自転車だから大丈夫」ではなく、
見落とされやすいリスクの一つとして認識する必要があります。

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